タンポポ
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2005/09/22
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色んな人を巻き込みながら、ラーメン屋再生のコンサルティングをする恋ありほのぼのありの物語です。基本的には。
それだけで終わってたらつまんないわけですが、この映画の特徴は本筋とは全く関係ないサイドストーリーがちりばめられている点です。厳密に言えば全く関係なかったり、少し交錯してたり程度はありますが。
この手法によって、映画的に見えるストーリーは日常の1コマに過ぎないことを表現しているのでは。
僕がこうしてキーボード叩いてる瞬間にも、別の場所では「たんぽぽ」みたいなサクセスストーリーやら不倫してるオヤジカップルが背徳心を感じつつも年甲斐もなくドキドキしていたりするんですね。あっちこっちそっちこっちで。
映画を「構築」したいんじゃなくて、日常を「再現」したかったんですね。
カメラで言うと本城直季みたいに箱庭を「構築」したいんじゃなくて、都築響一みたいに日常を「切り取り」たかったんではないでしょうか。
伊丹十三が取り上げるテーマはそういうの多いですね。
彼の死には諸説あると聞きました。「マルサの女」とか、すくい取った「日常」には毒が入っていたわけですね…。(だからこそ取り上げた?)
青い春
- 出版社/メーカー: ケイエスエス
- 発売日: 2002/12/20
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学校という閉じた空間と大空を飛ぶ飛行機が何回か対比されている。一見自由に明るく映される飛行機も、中の閉塞的な空間を逆説的に暗示しているように感じました。
その辺の描写はありだと思ったけど、短い原作を映画という長さに引き伸ばそうとして間延びした印象を受けたのが残念。
確かに漫画のほうにも松本大洋の独特の間があるわけだけど、あの短さだから成立する。松田龍平の芝居もその間延び感を助長していてミスキャストな気がする。彼がハまる作品じゃない。
高校生の理不尽な無気力と暴力が主題のはずだけど、なんか微妙に“青春”を入れ込もうとしてるのが気持ち悪かった。
モノクロ映像とかで青空だけ超青いみたいな、ややベタな表現がしっくりくるんじゃないかなあ。
網網な脚
なるほどなるほど。
つまりは、網。ですね。
悪くない。悪くは無いですね。たしかに。
粗めな網をチョイスすることによって、屈曲させた脚の素肌感を強調してみようって、その意気込みは買いましょう。(少々下品なアングルながら)スカートのすそから伸びる脚、そこに網が絡みつくことによって立体的に浮かび上がる太ももや膝周りの3次元曲線…まではOKですよ。
しかし、ブーツがよくない。ダサい。なんていうか、まずスエードっぽいマットな質感が粗め網にマッチしていない。これはロジックを超えたセンスの問題である。
非常にもったいない。個人的には、網タイツにはヒール以外に考えられない。少なくとも、私の中でヒール以外の前例が未だ無いのが現状である。
いやいや、もしかしたらブーツの質感or色味で随分変わるかもしれないね。サンプルが欲しい。これからの季節は難しい…か。